AeroEdge株式会社(本社:栃木県足利市、代表取締役社長:森西淳、証券コード:7409)は、英国のケンブリッジ大学発のスタートアップ Neutreeno.Inc (本社:英国、CEO:Spencer Brennan、以下、Neutreeno社)と、脱炭素に向けた科学的アプローチによる検証を行ったことをお知らせいたします。
Neutreeno社は脱炭素に向けた先進的なデジタルシステムを提供しています。同社独自のテクノロジーは、精緻な物理量とエネルギー消費の研究に基づくもので、既存のツールよりも高い精度で製品ライン全体の温室効果ガス排出量の測定を行い、自社内だけでなくサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量を削減することを目的とするシステムです。
当社は、Neutreeno社の科学的根拠に基づいたアプローチにより、温室効果ガス排出量計算の精度を高め、サプライチェーンにおけるデータの質、透明性、可視性の定量化することを目的に、同社と本システムを用いた温室効果ガス排出量の初期検証を実施しました。
一般的に、複雑なサプライチェーン全体の製造工程において、脱炭素に向けた効果的な改善点を特定することは困難です。Neutreeno社のシステムを用いることで、高度なデータ分析を活用して各工程のデータを収集・分析し、排出量の計算の精度を向上させ、サプライヤー間での温室効果ガス排出量計算の整合を図ることを目指してまいります。
当社は、本取り組みの成果を、Safran Aircraft Engines(以下、SAFRAN社)が“脱炭素への挑戦”の観点でサプライヤーの取り組みを評価する“LOW-CARBON IP”コンペティションにて発表し、トップ12社の1社として選定されました。このコンペティションは、脱炭素の持続可能な取り組みを推進し、グローバル・サプライチェーンの環境影響を軽減するSAFRAN社のイニシアチブの一環として、2023年から実施されています。応募資格のあるグローバルトップ400社のサプライヤーのうち、今年は68社が参加しました。SAFRAN社のサプライチェーン全体の温室効果ガス排出量削減の道筋を提案することで、同社の脱炭素戦略の実現に貢献することが期待されています。
当社は、Neutreeno社が提供するシステムを他のサプライヤーに導入するために検証を重ね、SAFRAN社との協力関係を促進するだけではなく、業界全体の持続可能性を高めることを目指してまいります。
当社は、引き続きカーボンニュートラル実現に向けた積極的な取り組みを通じて、地球の持続的な発展に貢献してまいります。
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Neutreeno.Incは英国ケンブリッジ大学の科学者たちによって創設され、温室効果ガスの排出量ゼロに向けた革新的な脱炭素システムを提供します。独自のプロセスネットワークと最先端のエンジニアリングモデルを活用し、Scope 3を含むバリューチェーン全体の温室効果ガス排出量の算出や削減に貢献します。
https://www.neutreeno.com/
AeroEdge(エアロエッジ)は、世界の航空業界でナンバーワンを追求する技術集団です。栃木県足利市に本拠を置く2016年創業の小さな企業が、航空機エンジン製造大手のフランス企業(Safran Aircraft Engines社)から次世代航空機用エンジン「LEAP」に搭載されるタービンブレードの国内初の長期量産サプライヤーに選定され、現在その増産体制の構築を加速しています。AeroEdgeは製造業に軸足を置きながら環境の変化に迅速に対応し、常にリーディングエッジであり続けること、一人ひとりが自主性・創造性を発揮し、他人がやっていない新しいことに果敢に取り組み、新しい価値を創出すること、社会と人々の幸せに寄与することを使命に「ゼロからイチを創る」活動を推進しています。
https://aeroedge.co.jp/