積層造形(Additive Manufacturing、3D Printing)で製造した鉄道車両の部品供給に関して九州旅客鉄道株式会社と取引基本契約を締結

AeroEdge株式会社(本社:栃木県足利市、代表取締役社長:森西淳、証券コード:7409)は、2023年12月19日付で、九州旅客鉄道株式会社(本社:福岡県福岡市博多区、代表取締役社長執行役員:古宮 洋二、以下、JR九州)と、AM(Additive Manufacturing、積層造形、いわゆる3Dプリンティング)を用いた鉄道車両部品の供給に関する取引基本契約を締結したことをお知らせします。
本取引基本契約は、JR九州へ鉄道車両部品を含む製品を供給するためにサプライヤーと取り交わされる基本的な契約であり、AMによって製造されたメンテンナンス部品を当社から供給することを目的として締結するものです。鉄道車両のメンテナンスのための交換部品は一般的に多品種少量となりますが、AMは設計の自由度が高く、また、従来型の製造方法で必要とされる金型や治具が不要であることから、納期やコスト、また環境面においても優位性があります。そのため、AMを活用したメンテナンスパーツの供給が実現した場合には、JR九州の鉄道運行のさらなる安定化、サプライチェーンの簡素化及び部品調達コスト低減に貢献できると考えております。
AMにより製造された部品の実用化にあたっては、製品安全とサプライチェーン全体の最適化の両面からの確立が必要であり、当社が持つAMの知見と、JR九州の鉄道車両の設計、生産及び運行の知見を統合し、中長期的な取り組みとして実現を目指してまいります。
当社では、航空機エンジン用タービンブレードの量産事業で培った経験を土台に、技術戦略室が主導してAM事業における技術開発および実証を進めています。特に本事業においては産業を限定せず、幅広い分野における新しい価値の創造を目指してまいります。
なお、本契約締結に伴う今期業績への影響はございません。

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九州旅客鉄道株式会社(JR九州グループ)は、九州全域に鉄道網を有する鉄道をコア事業とする企業グループとして発足し、駅ビルやホテル、マンション、建設、船舶、流通や外食事業など、鉄道事業との相乗効果が高い領域を中心にその事業領域を拡大してきました。昨年度は、サプライチェーンの取引先の皆様や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築するため、「パートナーシップ構築宣言」に登録いたしました。これからも安全・安心なモビリティサービスの提供を中核に、地域の特性を活かしたまちづくりを通して、九州の持続的な発展に貢献していきます。
https://www.jrkyushu.co.jp/

AeroEdge(エアロエッジ)は、世界の航空業界でナンバーワンを追求する技術集団です。栃木県足利市に本拠を置く2016年創業の小さな企業が、航空機エンジン製造大手のフランス企業(Safran Aircraft Engines社)から次世代航空機用エンジン「LEAP」に搭載されるタービンブレードの国内初の長期量産サプライヤーに選定され、現在その生産体制の構築を加速しています。AeroEdgeは製造業に軸足を置きながら環境の変化に迅速に対応し、常にリーディングエッジであり続けること、一人ひとりが自主性・創造性を発揮し、他人がやっていない新しいことに果敢に取り組み、新しい価値を創出すること、社会と人々の幸せに寄与することを使命に「ゼロからイチを創る」活動を推進しています。
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