こんにちは。AeroEdgeのコーポレート本部 広報担当Tからお送りします。
11月某日、AeroEdgeでささやかながらあるセレモニーが開催されました。「ニッセイ緑の財団創立30周年記念 環境保全整備事業団体への寄付活動 目録贈呈式」です。 公益財団法人 ニッセイ緑の財団さまは日本生命保険相互会社の全額寄附にて1993年7月に設立され、2011年に公益財団へ移行されました。森林の保護や育成など幅広く環境の保全に資することを目的としており、植樹活動のみならず、教育機関へのワークショップ開催など、広く森林保全への理解を深める活動をされています。 創立30周年記念の寄付事業では、環境保全整備を行う全国23団体に対して寄付金の贈呈が決定され、大変光栄なことに栃木県内では唯一AeroEdgeが選ばれました! AeroEdgeでは環境保全、主にカーボンニュートラルに貢献する活動として、現在下記3つの施策を推進しており、これらの取り組みが今回の受賞のポイントとなりました。
① 新工場社屋
太陽光パネル設置によるグリーンエネルギーの活用
AeroEdgeでは金属の加工を行うため、たくさんのエネルギーを必要とします。その中でも電気エネルギーの需要が高いのですが、一方で間接的なCO2排出量の増大が課題となっています。
2023年9月に着工した新工場では、屋上に太陽光パネルを設置しグリーンエネルギー活用によるCO2排出量削減が計画されています。
② 廃ガーネットのリサイクル
チタンアルミブレードの製造工程では鉱石の一つであるガーネットを使用しています。これまで使用されたガーネットは産業廃棄物として排出されており、環境負荷の高い状況が続いていました。そこで社内外のパートナーシップを十分に活用し、今までにない新たな用途へ再利用するべく、社内整備を進めています。
③ チタンアルミ切粉のリサイクル
チタンアルミブレードの加工を担う切削工程では、切粉(きりこ)と呼ばれる削りカスが発生します。切粉は切削油が付着した状態で産業廃棄物として排出され、廃ガーネットと同様に環境負荷の高い処理がなされています。
またチタンアルミブレード自体も現時点では補修技術が確立していない為、保守点検時に廃棄される可能性があります。そこで先ほどの切粉をAM(Additive Manufacturing、金属積層)で使用できるパウダーとしてリサイクルし、チタンアルミブレードの補修に使用するという、サーキュラーエコノミーモデルを構想しています。
実用化には多くの課題が予想されていますが、同モデルはSafran Aircraft Engines社が発表した”Safran Suppliers Decarbonization Innovation”において”Product Technology Development”と”Recycling”部門に掲載されています。
カーボンニュートラルでは、森林などによるCO2吸収量と事業活動などによる排出量の総量をゼロにすることが目標です。AeroEdgeでは、まずは自分たちの努力だけでも着実に実現できる、事業活動によるCO2排出量削減に取り組んでいます。将来的には、CO2吸収だけではなく土砂崩れなどの災害防止の一助にもなりうる地域の森林保全にも取り組んでいきたいなと思っています。
では、また次回!