【№034】第2回AeroEdge温故知新

こんにちは。AeroEdgeのコーポレート本部 広報担当Tからお送りします。
早いもので2023年もあと1か月半となりました。全国的にも冷え込みが増してきていますが、AeroEdgeがある足利市も道端に枯葉が増え、冬の足音が聞こえています。

2023年9月29日のブログでは『AeroEdge温故知新シリーズ』第1弾として、品質保証部Kさんのお話を紹介しました。
チタンアルミブレードは、材料から完成品になるまで数多くの工程を経験し、各工程で厳しい基準(寸法公差や外観・内部品質の保証など)をクリアしなくてはいけません。今回は第2回として、研削工程立ち上げについて製造部Tさんのお話を紹介します。

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これまでたくさんのことを経験しましたが、チタンアルミブレードの研削(砥石を用いて素材表面を削って仕上げる)工程立上が強く印象に残っています。
当時、もちろん社内に研削盤はなく、私とチームメンバーでブレードの研削加工のために隔週や3週間に1回、研削盤メーカーを中心に出張していました。研削工程では複数工程で加工を行う必要があり、研削盤メーカーと県の産業技術センターの2か所で設備を借用していました。
また通常、研削加工後には部品の寸法計測を行う必要がありますが、研削盤の近くにCMM(三次元測定機)があるわけでもなく、とても時間のかかる、現在の工程とはかけ離れた状況での生産でした。
ですが時間をかけて経験を積んだおかげで、工場に設備が搬入された後の運用や、より研削難易度が高い研削工程の立ち上げもスムーズに行うことができました。
またお客様が実施した初めての組み立てで、高い品質を理由に我々のブレードを使ったことを知った時は本当に嬉しかったです。
その後は日々の原価低減活動や改善、またコロナ禍でのレイアウト変更に取り組み、現在の生産体制になっています。改めて考えると立ち上げ当時からは想像もつかない生産数をこなせるようになっており、会社としても、“ものづくり”としても大きく成長していると感じます。

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今では標準作業の徹底や、協業ロボットの導入による人の高付加価値作業など、洗練された製造ラインですが、それもあちこちを移動しながら作業を行った立ち上げ時期があったからこそですね。

また最終段落ではサラッと書かれていますが、AeroEdgeでは徹底した原価低減活動や改善活動が文化になっています。2023年3月にブログでご紹介したクーラント供給の自動化など製造現場のみならず全社的に改善活動が行われており、年に1回改善活動を対象にした表彰(2022年7月のブログ改善活動AWARD)もあるんですよ。

次はどんなAeroEdgeの姿が見えるのでしょうか。
では、また次回!

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