Frequently Asked QuestionsFAQ
※各項目をクリックすると回答が表示されます
事業内容について
Q.主要事業について教えてください。
世界で最も販売されている商業用航空機、仏国Airbus社製A320neoファミリーと、米国Boeing社製737MAX並びに2023年から商用飛行が開始された中国COMAC社製C919に搭載される、次世代エンジンLEAPに採用されているチタンアルミ製低圧タービンブレードを量産・販売しています。
Q.設立経緯について教えてください。
当社は、2015年に栃木県足利市において、航空機エンジン用チタンアルミブレードの製造販売を目的とする会社として、同じく栃木県足利市にある菊地歯車株式会社(以下、菊地歯車)から分社化して設立する形で創業いたしました。当社の現代表取締役社長森西は、分社前においては、菊地歯車に所属しておりました。製造現場、加工技術等を経験する中で、先端技術を極めていくのであれば、最もレベルが高い航空産業を技術者として目指すべきだと考え、自ら営業に移り、航空産業で新しいビジネスを探し始めました。その中で、次世代航空機エンジンLEAPに先端素材であるチタンアルミブレードが搭載されることを知り、航空機エンジンメーカー大手である仏SAFRAN社に対して、2011年頃から営業活動を開始しました。LEAPエンジンのチタンアルミブレードの量産サプライヤーの選定は、複数のグローバル企業との競争となりましたが、試作品を最も早く提供出来たこと等が評価され、菊地歯車は、2013年に取引契約を締結することが出来ました。
一方で、チタンアルミブレードの事業規模が将来的に菊地歯車自体の事業規模を超える可能性があること、また、設備投資の規模が大きく、事業を行う上で出資者を募る必要性があったことから、菊地歯車から分社する形でAeroEdge株式会社を設立し、契約獲得を主導した森西が当社の社長に就任し、現在に至っております。 なお、菊地歯車と当社の間においてビジネス上の取引はほとんどございません。
Q.LEAPエンジンについて教えてください。
当社が生産しているチタンアルミブレードが搭載されているLEAPエンジンは、米GE社と仏SAFRAN社がそれぞれ50%出資することにより設立された合弁企業である、CFM International社によって開発・販売されおります。LEAPエンジンは、LEAP 1A(A320neoファミリー用)、LEAP 1B(737MAX用)、LEAP 1C(C919用)の3種類があります。LEAPエンジンは、チタンアルミブレードの導入等、様々な先端技術を取り入れることにより、燃費性能の向上や環境負荷の低減を実現しています。
Q.LEAPエンジンが搭載される航空機について教えてください。
LEAPエンジンが搭載される機種は、A320neoファミリー、737MAX及びC919となります。A320neoファミリーではLEAPエンジンとPW1100Gエンジンのいずれかが搭載され、737MAX及びC919においてはLEAPエンジンのみが搭載されます。これらの機種はいずれも単通路(ナローボディ)である中小型機となります。現在の航空業界においては、燃料費高騰やLCCの台頭を背景に、高効率の中小型機が求められております。そのため、これらナローボディ機は、高い受注残を抱えており、A320neoファミリー、737MAXは、仏Airbus社、米Boeing社のそれぞれの受注残の約8割を占めています。
Q.LEAPエンジンは今後どれぐらい飛び続けるのか教えてください。
航空機エンジンは開発期間が長く、開発費が莫大にかかる一方で、製品ライフサイクルは長くなるのが通常です。CFM International社がLEAPエンジンの前に供給していたCFM56エンジンは、1960年代頃から飛び始め、つい最近まで販売を続けておりました。LEAPエンジンは2017年頃から引渡しが始まり、その後増産を進めている新しいエンジンです。そのため、LEAPエンジンも長期にわたり販売が続くことが期待されています。
Q.A320neoファミリ―、737MAX、C919で、LEAPエンジンの種類が異なるのか教えてください。また、それぞれのチタンアルミブレードの種類が異なるのか教えてください。
A320neoファミリーは、LEAP 1A、737MAXはLEAP 1B、C919はLEAP 1Cが搭載されています。LEAP 1AとLEAP 1Cに搭載されるチタンアルミブレードは同じであるため、当社は、2種類のチタンアルミブレードを量産・販売しています。
Q.航空機産業の特徴を教えてください。
航空機産業は多くの人命に関わることから、極めて高い品質を確保することが求められ、単に製品を生産すればいいわけではなく、その生産プロセスが、航空機エンジンメーカーの認証に基づいていることが要求されます。そのため、例え生産効率を上げるためであっても、生産工程を変更する場合においては、航空機エンジンメーカーの許可が必要となります。また、チタンアルミブレードを例にあげると、全ての製品がシリアル管理され、その製品の工程情報等の製造履歴を数十年に渡って保管することが求められる等、高い品質管理能力が求められます。
この極めて高い品質体制の構築こそが、航空機産業の特徴であり、また、高い参入障壁となっております。
Q.LEAPエンジンになぜ、チタンアルミブレードが採用されたか教えてください。
エンジン開発においては、その安全性や品質とともに、高い燃費性能が求められます。燃費を良くするためには、主に、大きな推進力を担う一番前のファンブレードを大きくするか、重量を軽くするかのどちらかが必要となります。チタンアルミは、加工が難しい一方で、従来の素材の約半分の重量であり、燃費向上に大きく貢献することから、LEAPエンジンに採用されたと言われています。
Q.低圧タービンブレードとはどの様なものか教えてください。
航空機エンジンの構造は、ブレードがリング状に連なり、そのリングが何段にも連なっているイメージとなります。航空機エンジンの仕組みとしては、それぞれのリングが回転することで、空気を圧縮して爆発させるとともに、一番前の大きなファンブレードが回転することにより推進力を得ています。その中で、最も後ろに配置される低圧タービンブレードは、エンジンの燃焼機において高温燃焼ガスの力で低圧タービンを回転させ、シャフトで繋がったファンと低圧コンプレッサーを駆動させるものとなります。詳細については、解説資料をご確認ください。
Q.チタンアルミブレードの加工が何故難しいのか教えてください。
チタンアルミは、硬くて脆い特性をもっており、例えるなら瀬戸物のお茶碗のような、製造加工する環境、温度では割れやすい素材となります。また、ブレードは3Dの複雑な曲線を持った形状であり、チタンアルミの硬くて脆い特性と相まって、量産加工が非常に難しい素材となります。
Q.チタンアルミブレードは固くて脆いということですが、エンジンに利用して問題ないか教えてください。
チタンアルミブレードは、使用される温度領域においては、非常に丈夫な素材となるため、問題ありません。
Q.チタンアルミブレードは低圧タービンブレードのどこに搭載されているのか教えてください。
低圧タービンは、複数のステージで構成されており、LEAP 1A及び1Cについては、7段、LEAP 1Bについては、5段で構成されています。チタンアルミブレードは、その最も後段(LEAP 1A及び1Cは7段目、737MAXは5段目)に採用されています。
Q.チタンアルミブレードは、エンジンあたり、何枚使われるのか教えてください。
LEAP 1A及びLEAP 1Cは同じ枚数となっており、LEAP 1Bは枚数が異なりますが、それぞれ100枚以上となっております。
Q.LEAPエンジンの前のエンジンにおいては、チタンアルミではなく、どのような素材が使われていたのか教えてください。
CFM Internationalは、LEAPエンジンの供給前には、CFM56というエンジンを供給しておりましたが、そのエンジンにおいては、ニッケル基合金が採用されていました。現在も、低圧タービンブレードの内、チタンアルミブレードが採用されている段以外はニッケル基合金が採用されています。
Q.チタンアルミブレード(LEAP)の将来性について教えてください。
チタンアルミブレードが搭載されるA320neoファミリー、 737MAXは、商業用航空機で最も受注残を抱える機種であり、両機種で仏Airbus社、米Boeing社の全受注の多くを占めております。この受注残に対応するため、仏Aibus社及び米Boeing社ともに両機種の増産を発表していることから、チタンアルミブレードについても今後の需要拡大が期待されています。
Q.チタンアルミブレードの競合先について教えてください。
当社は、LEAPエンジンに搭載されるチタンアルミ製低圧タービンブレードの35%のシェアを供給しておりますが、残りの65%のシェアはヨーロッパの企業が供給しています。
業績について
Q.チタンアルミブレード生産のコスト構造について教えてください。
当社のチタンアルミブレード事業に関する主な変動費は、特定の工程に関する外注加工費、加工用の工具費、各種副資材となっておりますが、材料が無償支給であることから、材料費負担がある他の製造業と比較して変動費は少ないと考えております。その他に固定費的要素が強い費用として、人件費、減価償却があり、これらが主なコストを構成しています。直近の状況については、IRライブラリの開示資料をご参照ください。
Q.為替感応度について教えてください。
チタンアルミブレード事業については、全て米ドル建て販売である一方、材料の無償支給により国内で加工製造していることから、原価については円取引が多く、為替感応度は高い傾向にあります。チタンアルミブレード事業の売上に占める割合、また直近の為替感応度の詳細については、IRライブラリの決算補足資料、決算説明資料をご参照ください。
Q.業績の季節性について教えてください。
チタンアルミブレード事業の年間の販売数量に関しては、第2四半期は減少し、第3四半期が増加する傾向があります。第2四半期末は、年末となり、顧客の休暇との関係で、出荷が年初にズレるためです。
Q.チタンアルミブレード生産のキャパシティについて教えてください。
チタンアルミブレード事業については、コロナ禍において生産性を高める各種取り組みを進めたことにより、今後3~5年に見込まれる増産に向けては、一定の人員増加は必要と考えておりますが、大きな設備投資は実施しないでも対応可能と考えております。一方で、新規案件の獲得のための先行投資として、設備投資、人員採用を進めていく考えです。
今後の成長戦略について
Q.成長戦略について教えてください。
今後予想されるチタンアルミブレードの販売拡大を設備投資を最小限にしながら対応することで収益性を向上するとともに、技術力を生かし、新たな航空機市場及びそれ以外の市場における量産加工案件の拡大を目指してまいります。また、新材料開発や保守技術の開発によるMROビジネスへの参入を推進し、新たな市場への進出を目指します。詳しくは最新の成長可能性資料をご参照ください。
Q.今後もチタンアルミの加工のみで成長を目指すのか教えてください。
当社の主力事業はチタンアルミブレードですが、チタンアルミ以外にも、加工が難しく、付加価値の高い量産加工を拡大していきたいと考えております。
Q.新工場は何のために建設しているのか教えてください。
LEAPエンジンではない、別の商業用航空機エンジン用部品の量産のために建設しています。なお、当該部品はチタンアルミ製の部品ではございません。
会社情報について
Q.株式上場をしている取引所を教えてください。
2023年7月4日に、東京証券取引所グロース市場に上場しました。
Q.証券コードを教えてください。
7409です。
Q.決算発表はいつですか?
当社の決算期は毎年6月末で、決算発表については8月に行います。四半期毎の決算発表はIRカレンダーをご覧ください。
Q.過去の業績はどこで確認できますか?
IRライブラリに掲載している「決算短信」「有価証券報告書」をご覧ください。
Q.配当金支払の株主確定日はいつですか?
期末配当金の株主確定日は6月30日です。中間配当を行うときの株主確定日は12月31日です。
Q.1単元の株式数は何株ですか?
100株です。 ※1単元とは売買単位の株数を指します。
Q.名義書換・住所変更などの手続きはどうすればよいですか?
株式に関する各種お手続きは、お取引口座を開設されている証券会社にお申し出ください。
Q.株主総会の開催日はいつですか?
定時株主総会は毎年9月下旬に開催しております。開催日時や場所等については、毎年6月30日時点での株主の方へ9月初旬にご案内いたします。
Q.株主総会で議決権を行使するには、どうすればいいのですか?
株主総会基準日終了時点(定時株主総会の場合は6月30日時点)の株主名簿に記載されている株主様に対して、株主総会の招集通知と議決権行使書をお送りしております。議決権の行使は、(1) 本行使書をご持参の上総会にご出席いただく
(2) 本行使書に賛否をご表示の上ご返送いただく
(3) 専用の議決権行使サイトにアクセスいただき賛否をご入力いただく
のいずれかの方法により行うことができます。
その他
Q.質問があるため電話でヒアリングをしたいと考えています。都合の良い時間帯を教えてください。
大変恐れ入りますが、現在ご質問に関しましては原則として電話での対応を実施しておりません。現状相当数のお問い合わせをいただいておりまして、順次対応している状況にございます。また個別のご質問に対して正確な回答を行うためにも、一律お問い合わせフォームからのご質問をお願いしております。何卒ご理解賜れますと幸いです。