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Company Profile会社概要・沿革
設立経緯と想い
栃木県足利市で創業80年を超える菊地歯車株式会社の航空宇宙部門を立ち上げた現社長の森西が、航空機エンジン大手の仏Safran Aircraft Engines社と、LEAPエンジン向け低圧タービンブレード供給に関する直接取引契約を締結。この契約締結を機に、菊地歯車からスピンアウトする形で2015年9月にAeroEdgeは設立されました。
『ゼロからイチを創る』という経営理念のもと、グローバルで意義のある仕事を展開し、日本の製造業のあり方に新風を吹き込むため邁進してまいります。

沿革
- 2013年
- 仏Safran Aircraft Engines社 Aircraft Engines社と取引契約締結
- 2015年
- 創業
- 2018年
- 総額22億円の第三者割当増資
- 2020年
- 総額6億円の第三者割当増資
- 2022年
- 仏Safran Aircraft Engines社のSupplier Performance Award受賞
- 2023年
- 東京証券取引所グロース市場 上場
- 2024年
- 本社工場敷地内に新工場竣工
LEAPエンジン向けチタンアルミブレード契約更新及びマーケットシェア拡大
グローバル大手航空機関連メーカーと長期契約締結
Our Business事業内容
LEAPエンジン向け
チタンアルミ製低圧タービンブレード量産
AeroEdgeは、世界で最も販売されている航空機エンジン「LEAP」用チタンアルミ製低圧タービンブレードを量産しています。2013年に日本の中小企業として初めて、大手航空機エンジンメーカー 仏Safran Aircraft Engines社 と供給契約を結びました。現在、量産を実現しているのは世界でわずか2社のみです。
2022年には、仏Safran Aircraft Engines社の約2000社のグローバルサプライヤーのうち5社のみに与えられるSupplier Performance Awardを受賞するなど、AeroEdgeの技術は高く評価されています。
今後も需要が拡大するチタンアルミブレードを供給し、グローバル航空産業に貢献します。
その他部品量産
(航空機エンジン/eVTOL/ガスタービン)
AeroEdgeは、LEAPエンジン以外のその他の部品量産にも取り組んでいます。
航空機分野では、2024年にグローバル大手航空機関連メーカーと10年にわたる部品供給契約締結を実現しました。
また、eVTOL*や産業用ガスタービンなど、航空機以外の分野での事業の多角化にも取り組んでいます。
今後も、新たな量産事業を拡大し、ものづくり企業としての成長を目指します。
Company in Numbers数字で見るAeroEdge
2026年6月期 通期決算予想
売上高
営業利益
当期純利益
営業利益率
2026年6月期 通期決算予想のポイント
チタンアルミブレードの
成長
- Airbus社、Boeing社ともに生産拡大見込み
- ブレード販売枚数は前期比+27.5%
チタンアルミブレード
新材料の開発加速
- 2027年6月期の供給開始見込み
- 受託開発売上を計上見込み
新たなエンジン部品の
量産開始
- これまでの投資フェーズから量産へ
- 通期業績貢献は2027年6月期見込み
チタンアルミ製低圧タービンブレードのマーケット
LEAPエンジン搭載機は世界トップシェア
AeroEdgeのチタンアルミ製低圧タービンブレードを載せた航空機エンジンLEAPは、世界の受注残でTOP3のシェアを誇る、Airbus社A320neo、Boeing社737MAX、Comac社C919に搭載されています。この3機種のみで全航空機の受注残のうち80%以上を獲得しています。
※2025年7月時点
ベストセラーエンジンLEAP
Airbus社A320neoファミリーとBoeing社737MAXは世界中で人気が高く、受注残高機数解消までには現在10年超を要する見込みです。
革新的な技術を盛り込み燃費向上、騒音低減を実現したLEAPエンジンは世界で最も販売されているエンジンといえます。この2機種のうち、737MAXでLEAPエンジンは独占供給、A320neoファミリーではLEAPとPW1100Gのどちらかが選択されています。
グローバルシェア拡大
LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧タービンブレードは、世界で2社のみが供給しており、AeroEdgeのグローバルシェアは40%です。
これまでの供給実績が認められ、2024年に契約を更新し、グローバルシェアはこれまでの35%から40%に、契約期間は2034年まで延長されました。さらに2025年の新たな契約更新により、2028年には40%台後半まで拡大予定です。
Growth Strategy成長戦略
航空機産業を軸に成長
LEAPエンジン向けのチタンアルミ製低圧タービンブレード事業は、その高い受注残機数から安定した成長が見込まれます。このLEAP事業を軸に、航空機関連部品の新規量産案件を拡大させるとともに、材料供給におけるリスクヘッジと付加価値をもたらす新材料開発・量産、航空機産業で巨大なマーケットを持つMRO*産業へと成長を目指します。
*MRO: メンテナンス(Maintenance)、リペア(Repair)、オーバーホール(Overhaul)STEP
1
LEAPチタンアルミブレードの販売拡大と収益性向上
基幹ビジネスの安定した成長
当社のチタンアルミ製低圧タービンブレードが搭載される機体、A320neo、737MAX、C919は航空機マーケットで高いシェアを占めており、現在多くの受注残を抱えています。今後はこの受注残を解消するための増産と継続した生産が見込まれており、当社のチタンアルミブレードの販売拡大も期待できます。
STEP
2
チタンアルミブレード新材料事業
材料分野での売上拡大
LEAPエンジン向けチタンアルミ製低圧タービンブレードは現在、顧客から支給された材料を加工し生産しています。
一方、航空機需要が拡大する中で、当該材料の生産は欧州企業1社のみに生産を依存していることから供給リスクを抱えておりました。このような状況を踏まえ、当社では材料供給から加工までを担う垂直統合体制の構築と収益拡大を目指し、数年にわたり新材料の開発に取り組んでまいりました。その結果、新材料の量産化への目途が立ち、今後量産工程の立ち上げを進めていく予定です。これにより、材料売上計上による収益拡大に加えて、加工工程削減によるコスト削減、プロセス全体でのCO₂排出量削減等を目指します。
STEP
3
航空機エンジン部品の新規量産案件拡大
ライフサイクルが長い航空機ビジネス
2024年、グローバル大手航空機関連メーカーと、部品供給に関する長期契約(10年)を締結するとともに、その他の部品の量産立上げを進めております。製品ライフサイクルが長く、安定した収益が期待できる航空機エンジン部品の量産案件拡大により収益の多様化を図ります。
また、LEAPチタンアルミブレード量産で培った徹底した改善活動・原価低減活動により、利益の拡大を目指してまいります。
STEP
4
巨大な航空機エンジンのMRO市場
MRO市場への参入
航空機は通常、退役まで数十年航行します。その間、安全を保証するためのMROを欠かすことはできません。
当社はこれまで研究開発を続けているAM*技術を活用し、MRO市場の参入を目指します。これにより、幾多の企業が参画するMRO市場において高付加価値の技術を提供し、新造から補修まで、一貫して担うことができます。